8. 太陽光パネルのリサイクル

太陽光パネルは、太陽の光から私たちの生活に欠かせない電気を作ることができるとても役立つ装置です。しかし、太陽光パネルの寿命は一般的に20~30年といわれており、いつかは交換が必要になります。ここでは、廃棄する太陽光パネルがどのようにリサイクルされるのかを説明します。

太陽光パネルには、ガラスやアルミニウム、シリコンなど、リサイクル可能な素材が多く使われています。
一般的な太陽光パネルの場合、半導体などが入る部分(黒いところ)と、それらを覆うガラス、アルミフレーム、銅線を含む「ジャンクションボックス」という部分に分解されます。
黒い部分からは再利用可能な金属が取り出され、ガラス部分も建築資材などとして再利用することが可能です。また、ジャンクションボックスもリサイクルされ、銅が再利用されます。

【太陽光パネルのリサイクル(イメージ)】

ジャンクションボックスとアルミフレームを取り外し、ガラスとそれ以外に分離したイメージ図

【イラスト:一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)資料から引用】

現在でもテレビやエアコン、自動車など、リサイクルが義務化されている製品もありますが、現在、国では太陽光パネルについても同様の仕組みを導入することが検討されています。(2024年8月現在)

太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー(再エネ)は、地球温暖化対策を進める上で欠かせないものです。

そして、再エネのことを考えるときには、原材料の調達や製造、輸送、廃棄まで、全体での環境負荷を見ていく視点も必要です。(このような考え方を「ライフサイクルアセスメント(LCA)」といいます。)

太陽光パネルを入れ替える際には、廃棄するパネルがきちんとリサイクルされているか、設置業者などに確認するとよいでしょう。

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