長野県には雪の多い地域もあり、県北部を中心に20市町村が豪雪地帯に指定され、うち10市町村は特別豪雪地帯に指定されています。
雪の重みによるパネルの破損や、パネルに雪が積もって発電できなくなることがあるなどの課題があり、積雪の多い地域では、太陽光発電の普及が遅れています。
しかし、雪の多い地域で太陽光発電を行うことには、メリットもあります。
雪の多い地域でも、標高が高い場所など、年間を通じて見れば日射量がそれほど少なくないこともあります。(信州屋根ソーラーポテンシャルマップ で確認してみましょう。)
さらに、雪面からの太陽光反射が発電量の増加につながるといった報告もあります。
一般的に、太陽光パネルの温度が25℃より高くなると発電効率が落ちます。夏場には、パネルの温度が70℃を超えることもあり、大きく発電効率が落ちます。しかし、気温が比較的涼しい地域では、夏でも発電効率が下がりにくく、発電量の損失を抑えることができます。
壁面設置の雪国太陽光は、空気が通りやすい構造になっているので、温度が上がりにくく、夏場でも屋根置き太陽光と比べ、発電効率を維持することができます。
積雪の多い地域でも太陽光発電の利用を促進するため、長野県では2024年度、積雪地の建物のタイプごとに設置可能な太陽光発電設備を検討し、その結果をまとめたガイドブックを作成する「雪国住宅太陽光発電普及事業」を進めています。
このサイトでは、今後も積雪地における太陽光発電に関する情報を発信していきます。
↑積雪の多い地域で太陽光パネルを設置した事例
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