雪国でも太陽光発電を導入するメリットって？

【メリット1】 日照量が多い

雪の多い地域でも、標高が高い場所など、年間を通じて見れば日射量がそれほど少なくないこともあります。（信州屋根ソーラーポテンシャルマップ で確認してみましょう。）

さらに、雪面からの太陽光反射が発電量の増加につながるといった報告もあります。

【メリット2】 気温が低いと発電効率が良くなる

一般的に、太陽光パネルの温度が25℃より高くなると発電効率が落ちます。夏場には、パネルの温度が70℃を超えることもあり、大きく発電効率が落ちます。しかし、気温が比較的涼しい地域では、夏でも発電効率が下がりにくく、発電量の損失を抑えることができます。

壁面設置の雪国太陽光は、空気が通りやすい構造になっているので、温度が上がりにくく、夏場でも屋根置き太陽光と比べ、発電効率を維持することができます。

長野県から雪国太陽光を普及！

積雪の多い地域でも太陽光発電の利用を促進するため、長野県では2024年度、積雪地の建物のタイプごとに設置可能な太陽光発電設備を検討し、その結果をまとめたガイドブックを作成する「雪国住宅太陽光発電普及事業」を進めています。

このサイトでは、今後も積雪地における太陽光発電に関する情報を発信していきます。

↑積雪の多い地域で太陽光パネルを設置した事例

（関連情報）

◆雪国太陽光設置モデル創出事業

雪国の建物に適した太陽光発電設備の導入モデルを創出するため、積雪の多い地域において県内事業者が行う「雪国・住宅太陽光発電ガイドブック」の内容を踏まえた太陽光発電設備の設置に要する経費を支援します。
・補助対象者：長野県内に主たる事業所を置く事業者
・補助対象地域：建築基準法に基づく垂直積雪量が2メートル以上の地

◆雪国・住宅太陽光発電ガイドブック

2050ゼロカーボン実現に向け、垂直積雪量2m以上の豪雪地で設置できる住宅太陽光発電「雪国太陽光発電システム」のガイドブックを作成しました。
このガイドブックが「雪国でも太陽光発電を諦めない」との思いを持つ皆様に活用され、北信地域のみならず、国土の多くを占める豪雪地域での気候変動対策が進展する一助となることを願っています。